見えず言えず聞けず
大人になる事が怖くなったときに。わたしだけは大人でも子供でもない
別の、気味の悪い、どこにも行けない生命体になるのだと
その仙人は言った。
私はもうどこにも行けないじゃないかとは思った。
その仙人は聞こえていないかのようだった。
口に出していないから当たり前ではあるのですが。
気がついたら深い深い海の底にいた
音がくぐもっていた。もう聞こえもしない
静かに降るような場所だった。もうここで変わらないのならわたしは安心だった
地殻変動も、潮の流れも全て止まったようなこの空間は
光もほぼ全て届かないが、わずかにふわっと碧いのが心地よかった
口からこぼれるあぶくがとてもきれいで
自分の口からもまだこんなにきれいな物がでるのかなとうれしかった
わたしは変化が嫌いだ。過酸化ソーダ水吸い変わらない環境を欲してはいけない?
それは自然の姿ではない・・・・><
閃光のような光が私を突き刺した
痛いぐらいまぶしいそれで私の眼は使い物にならなくなった
縫いつけられたはずの地面は活発化してずんずんと沈み盛り上がり
私はどこが上なのか下なのか分からなくなって
足元から崩れるのが怖くて怖くてしょうがなかった。
しがみつこうとしても何もないそこ周辺には
ただ笑って眺めるダイオウコクゾウムシの気配しかわからない
痛いくるしい体中の痛みを口から吐き出して追い出してしまいたかった
もう口からはきれいなあぶくはでないと思うの
黒いよ
いつかあの心地いい碧い場所に
あなたと戻ることができたなら (絶対に戻ろう(0▽0)
私は幸せでしょうね
魚がいるのですから