サトシくん(サトゥルヌス・シス・サウェリアーノ)
頭の中がじわりと痛む時
爪先の温度が空気より冷たい時
苦しいことがあった朝にも それが夢だと騙されることに何か意味があるのだろう
いつまで経っても死を理解できない生き物のように
ここで指折り数える君やお前がすべて私自身のことであるように
そばにいることで救われて、そばにいることで突き落とされる
それでも離れることがないのにも それなりの理由があるから花束を手に取ったんだな
狂気的なものがあるからきっと殊に美しい
あざとさに当てられたんだ
目の中の期待と絶望に気づくという高度な技術なんてできねーよ
あどけないもの きみの かなしさ
つんとする暗闇がのしかかってくる
じぶんの執念深さへの嫌気はただの誘発剤にしかならないけど その視線は本物だったから
自分が可愛くて大事で
逃げたくないだけで、逃げてしまっただけだ
ばかばかしくなってきた
こいびとをころして、ウェルタースオリジナルにでも弟子入りすっか!